私の設計する建物は、ほとんどがフローリングやウッドデッキの塗装をお施主さんと私とで行っています。
理由は
1.塗装工事費の節約(80%)
2.一度自分で塗装してみることで、無垢の木のメンテナンスを覚えてほしい。(15%)
3.自分でやるって、楽しいよ! ってことを感じてほしい。(5%)
まあ、正直、1.の工事費の節約が大半の理由ですが、、、、、
どれだけコストが下がるかというと、フローリングの面積100m2とすると、¥1,500円/m2の塗装で、15万円。
これを自分で塗料を購入して塗装すれば、塗料と刷毛(もしくはスポンジ)代のみ。
蜜蝋ワックスで1万円弱、
オスモカラーなんかでも2万円程度で済んでしまいます。
ウッドデッキも含めると、もっと節約幅は大きいですよ。
実際の塗装風景をご紹介しておきますね。

今まで、
T-HOUSEでは
アウロの油性含浸ワックス(着色)
Tk-HOUSEでは
プラネットのウッドコート(着色)
M-HOUSEと
Ak-HOUSEでは
プラネットのラッペンワックス(蜜蝋ワックス)
と、色々試してきたのですが、最近のお気に入りはこちら。
小川耕太郎∞百合子社
未晒し蜜蝋ワックス Y-HOUSEのブログにも書いたのですが、柔らかくする溶剤が入っていないということで、結構固く、その固さのおかげで塗りすぎない!
プラネットのラッペンワックスも蜜蝋から出来ているのですが、
プラネットのものは結構柔らかく、塗りやすいのですが、そのせいか、ついつい塗りすぎてしまい、しばらくはベタ付き感が残ってしまいます。
塗った後に見学会を開いて多くの人に歩いてもらったら、ソックスで拭いてもらい、ちょうどいい具合に拭き取れる、、、って感じかな・・・(^_^)
Y-HOUSEでの塗装風景
説明書によれば、塗り方のコツは
「ケチケチ塗ること!薄く、うすーく良く伸ばし、すぐに余分な油を拭き取ること」・・・だそうで・・
今回、一番柔らかいCタイプ(マーガリンのようなクリーム状)ってやつを選んだのですが、それでも結構固く、なかなか伸びない。
少量をスポンジにつけて、フローリングに擦り込む様にして伸ばしていくのは結構きついが、、、
でも、拭き取った後、すぐに歩いてもほとんどベタつかないのはいいですね!
蜜蝋ワックスの場合、刷毛を使わず、スポンジで擦り込んでいのですが、床をきれいに雑巾掛けをしているようで、、、けっこういいものですよ。
こちらは、
余野の家の塗装風景
今度も、
小川耕太郎∞百合子社の未晒し蜜蝋ワックスです。
塗った部分が”艶”っぽくなっているのがお分かりでしょうか。

D-HOUSEの塗装風景
フローリングだけなら通常、1缶でOK。
余った蜜蝋ワックスで、造り付けのカウンターや書斎の机も塗れます。
蜜蝋ワックスの場合、色はついていないので、無色の仕上がりになります。
白木がしっとり”艶っぽく”仕上がる感じかな、、、
未晒し蜜蝋ワックス

未晒し蜜ロウワックス(Cタイプ) 1L

蜜蜂と植物の力を借り、
自然の環境を生かした
シンプルなエコワックスです。
⇒ その他のサイズを楽天市場でチェック
色を付けたい場合は他の塗料を使うことになります。
今までの事例では、T-HOUSEでアウロ、Tk-HOUSEでプラネットカラーを使いました。
アウロ 
ドイツの有名な自然塗料メーカーで、T-HOUSEで採用しました。
私の
ホームページでも紹介していますが、同じくドイツの自然塗料メーカー、リボス社から独立したメンバーが、より天然成分にこだわった塗料を、と会社を作ったと聞いています。
結構淡い色調のカラーで、内装にはもってこいのカラーバリエーションだと思います。
難点は、着色と撥水作用をもたせるクリアーが別々になっていて、2度塗りする必要があること。
(ただ、クリアーは結構短時間で塗ることができました)
自然塗料の特徴で、乾燥が遅いため、浮いた塗料を拭き取る過程で塗りムラは気にせずに塗ることができます。

アウロNP-130

油性着色クリヤー 2.5L
⇒ カラー見本はこちらが便利
プラネットカラー 
岡山の設計事務所や木材業者が集まったイベントの折、代理店の
智久木材の社長さんが塗装の実演をやっていたのを見て、使う様になりました。
当時はまだあまり聞かない名前でしたが、最近では、ドイツの自然塗料メーカーとして、日本でも名が知れてきています。
Tk-HOUSEで採用しています。
1回塗りで良く、
アウロや
オスモカラーといった、一般の自然塗料に比べて乾燥時間が早い!
本職の塗装屋さんにとってはいいのでしょうが、素人が広い面積を塗るのは、、、、
塗っている途中でだんだんと色が濃くなっていく!
薄め液で薄めながら使うのですが、せっかくの自然塗料にホームセンターに売ってる薄め液を使う訳にもいかず、、、専用の薄め液を追加で頼みましたが、その分高くついてしまいました (>_<)
乾きが早いというのは、現場や本職の塗装屋さんにはいいのでしょうが、素人が使うにはちょっと問題有り! でしたね。
(メーカー、代理店さん怒らないで(>_<) ・・・一設計屋の正直な気持ちです、、、)

プラネットカラー

/ウッドコート(通常色) 2.5L
⇒ その他のサイズ・カラーを楽天市場でチェック
オスモカラー 
一番最初に日本に入ってきたドイツの自然塗料です。
元々はフローリングや木質壁材等の木質建材メーカーでしたが、自社の製品へ塗装する為の、安全性の高い塗料を開発し、販売するようになったとの事。
耐久性がいいので屋外の木部の定番ですね。
ただ、フローリングに塗る場合、通常の刷毛ではなく、「
コテ刷毛」を使います。
通常の刷毛でも塗れなくはないのですが、伸びが悪い!
(あまり面積が塗れない、、っていうことです) 「
コテ刷毛」を使うとかなり伸びがいいのですが、専用の「
コテ刷毛」が要る・・・・
(出費! 面倒!) (ほんと! 怒らないでね (>_<) ) ただ、フローリングの仕上り性能としてはいいので、予算があるなら、「本職に塗ってもらう」ってことでお勧めかな。
(オスモカラーを雑巾で塗るっていう話を聞いたことがあります。これならコテ刷毛も不要で簡単に塗れるでしょう、、、、、でも、塗料の感触はいまいち、、、安全な塗料ですが、、、)

オスモカラーウッドワックス

#3111~#319
1(カラー13色) 2.5L
⇒ その他のサイズ・カラーを楽天市場でチェック
ご自分で塗装してみると、後のメンテナンスもしっかりできますよ (⌒_⌒)
お気軽にお問い合わせ下さい \(^_^)/
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