前回「その2」で「長期優良住宅先導的モデル事業での200年住宅」についてコメントしましたが、今回は、今年から税の優遇措置が受けられる「ローン減税の200年住宅」について解説してみます。
「その1」で使った減税内容の表をもう一度。

表のように、200年住宅の場合は、平成23年の入居まで
控除率が0.2%、最大控除額が100万円、一般の住宅よりもUPします。
200年住宅の場合、
一般の住宅より2割程度の建設費のUPが試算されており、その
UP分を減税として補填しようってことですね。
(もっとも、私の普段の設計の住宅は、元々CASBEE(戸建)でも高評価を受けられる仕様になっており、建設コストのUPはそれほどはないと予想しています。ただ後述しますが、手続き上の面倒さ、申請費用などは結構かかるんじゃあないでしょうか?)仕様についても、手続きについても、まだ正式な決定は行われていませんが、2009年2月現在で分かっている範囲では
200年住宅の基本条件には
1.構造躯体の耐久性・劣化対策
2.耐震性
3.可変性・バリアフリー・省エネ
4.維持保全の容易性・定期点検が上げられており、
手続きとしては
これらの条件を満たした住宅を新築する者が、
地方自治体に「長期優良住宅建築等計画」を申請し、国土交通相が定める基準を満たしていれば、
「200年住宅」として認定され、申告時にこの
認定書を添付することで、税制上の優遇措置などを受けられることになるようです。
ただ、後に書いていますが、認定基準の内容は
住宅性能表示制度の認定基準をスライドさせた物が多く、地方自治体で審査するというわけにはいかないでしょう。
地方自治体への申請に先立って
住宅性能表示制度に基づく性能評価を受け、その結果を添付して地方自治体に申請、という手順になると思われます。
(このへんが政府がうまく考えているところ、
「ローン減税」っていうエサで釣って、一向に進まない住宅性能表示制度と絡めることで、性能表示制度の普及にまで弾みをつけようって、、、、)また、定期点検として、
5年に1回程度の点検を課し、その記録を「住宅履歴書」として保存・管理することが義務づけられます。
(違反した場合は認定取り消しだそうです。中古住宅市場の活性化、、、らしいですね。
定期点検の費用は?・・・当然別途でしょう!)
200年住宅の仕様は
1.適用範囲:新築住宅(築200年の、200年もった実証済みの住宅には適用されません)
2.長期使用構造等とするための措置(1)劣化対策 ・数世代にわたり、構造躯体が使用できること。
・木造住宅では:
劣化対策等級3(住宅性能表示制度)
(2)耐震性 ・
耐震等級(倒壊等防止)等級2の基準に適合すること(住宅性能表示制度)
(3)維持管理・更新の容易性 ・
維持管理対策等級(専用配管)等級3(住宅性能表示制度)
(4)可変性 ・間取りの変更が可能な措置が講じられていること。
(5)バリアフリー性能 ・将来のバリアフリー改修に対応できること。
(6)省エネルギー性能 ・省エネルギー対策等級4(住宅性能表示制度)
3.維持保全の方法の基準(1)
定期的な点検等に関する計画が策定されていること。
(2)認定基準の具体的内容(下記部分の
点検の項目及び予定時期を指定)
1) 基礎、土台、壁、柱等(構造耐力上主要な部分関係)
2) 屋根、開口部等(雨水の浸入を防止する部分関係)
3) 給水又は排水の配管設備(給水設備・排水設備関係)
(2008/12/27政府パブリックコメント「告示案の概要」より抜粋)と、なっています。
性能表示制度に直リンクしているのがよくわかりますね!
長くなってしまいました。
こういった解説は読む方もくたびれますよね!
(写真もないし、、、、)
今日はこのへんにして、続きは次回(そのうちに)に
200年住宅のいいとこ、悪いとこ
ほんとにもつの?200年?
ぐらいで。
縁側に取りかかったY-HOUSE
(「ウッドデッキ」ではなく、今回は「縁側」と呼んでいます。・・・決して「和風」ではないのですが、、、、)


普段はウリン(アイアンウッド)やイペといった褐色の堅いデッキ材を使うことが多いのですが、今回の「縁側」には似合いそうにない、、、。
で、今回選んだデッキ材はこの「サイプレス」。豪州(オーストラリア)檜と呼ばれるデッキ材です。
節や板目が正に「ちょっと和風」のY-HOUSEにぴったりマッチングしました。
張っている最中にお施主さんと打合せがあり、見て頂きましたが、いい天気でもあり、「腰掛けると気持ち良さそう」と喜ばれました。
(ウリンやイペは日が当たっても冷たいのですが、このサイプレスは暖かくなり、本当、ひなたぼっこに最適!)
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