棟上げから着々と工事の進んでいるD-HOUSE。
屋根工事の後、構造躯体の出来上がったところで瑕疵担保保険の躯体検査がありました。


この日の検査は接合部の金物と筋交いの取付け金物が中心。
ただ、この住宅の場合、筋交いよりも外壁の構造用合板でほとんどの壁量を確保しています。
「筋交いが入った時点で検査します・・・・」
って云うからこのときの検査になったのですが、構造用合板の張り方も検査が必要とあいなり、また後日の再検査となりました。
大工さん二人入るとさすがに早い!!
4日後には構造用合板も張り終わり、再度の検査です。


足場を使って上の方も1周し、くまなく検査して頂きました。
(ご苦労様!)こちらは構造用合板のジョイント部に張った気密テープ。

D-HOUSEもそうですが、最近の私の高断熱・高気密住宅は、「
新木造住宅技術研究協議会」推奨の
ボード気密工法を採用しています。
これは断熱・気密の、「気密」性能を、外壁の構造用合板で確保しようというもの。
構造用合板は、N50の釘を@150mmで打ち付けていきますから、これだけで十分な気密が確保できます。
建物が強くなり、かつ気密まで確保できるので一石二鳥の工法として気に入っています。
が、ちょっと気になるのは、柱が痩せたとき、柱と構造用合板の間に隙間が出来るのでは?
という疑問。
このための対処法として、合板のつなぎ目に気密の為のテープを貼ることにしているものです。
このへんの施工要領は、設計図書の中に「防湿・気密工事施工要領図」を用意し、大事なポイントを明記しています。

今回の棟梁には、以前にも私の設計の住宅を手がけて頂いており、このへんのポイントはしっかりと把握してくれているので、何も言わなくてもしっかりとした施工ができ上がっていきます。(^_^ )
(地元に帰り、高断熱・高気密のすまいを設計し続けて8年目。まだまだ高断熱・高気密は主流にはなりません。
でも、私の設計の住宅を手がけて頂いた棟梁や、手伝いにこられた数多くの大工さんたちの中では、その施工に関する知識が、どんどん蓄積していっている・・・・・・・
ふと、そんな事を考え、感慨深いものを感じました。)こちらは、駐車場の露出する柱に採用した柱脚金物。



化粧で見えるので通常のホールダウン金物では不細工。
今回は
カネシンで見つけた、HDCという土台に埋込むタイプのものを採用しました。
基礎に打込んだアンカーに円筒形の接続部を取付け、これに柱接続用の軸を取付けます。
円筒部は土台に隠れ、突き出した軸に柱を通してドリフトピンで接合。
ほとんど金物が見えずに納まりました。
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