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特殊建築物定期報告 

昨年の10月から11月にかけて提出していた、特殊建築物定期報告書の県のチェックがいきなり5通も送られてきた。
(8、9月に出したものが、2~3ヶ月してパラパラと一つずつチェックバックされてくるので、「まとめてチェックして下さいよ!」って、云っておいたからだろうなあ。)

それにしても5通かい! (´ヘ`;) ふう~!

この特殊建築物の定期報告っていうのは、一定規模以上の特殊建築物(※1)に建築基準法で義務づけられた、2~3年毎の県への報告。
構造・防火・避難施設など、防火上重要な設備の維持管理の状況について、特定行政庁あてに報告することになっています。

報告が必要な建物と報告期限は各自治体で違う様ですが、岡山県では下記の建築物が対象になります。(くわしくは県のホームページをご覧下さい)
定期報告が必要な特殊建築物の種類


私のところでは、養護施設、病院、ホテル、旅館、店舗など10数件の民間建築物の定期報告を引き受けており、いつの間にか報告のベテランみたいになってしまってます。(それほどでもないか\(- -;) )

新しい建物はほとんど問題ないのですが、古い建物ではやはり、増改築が繰り返されており、その過程で排煙窓とか防火区画などが不備になっているものが結構見受けられます。

消防設備については、消防署の査察があるからでしょう、ほとんど不備や違反はないのですが、建築基準法に決められていることはあまり法令遵守の認識がないように思いますね。
(っていうか所有者も知らないですから、建築基準法なんて)


この業務やってて気づかされることも多いです。
○増築時、増築建物が既存部分の排煙窓を塞いでいる例
(大手の設計事務所の設計で、もちろん確認申請も検査済証も受けています)

なんでこれで確認通ってるの!って指導課に聞けば、
「さあ?、、、既存部は見ないですから、、、、」
・・・・おいおい、そりゃ怠慢だろう!

→増築工事の時は既存部の法規チェックも行うこと!!(あたりまえだけど)

○平屋の養護施設で通路や部屋の排煙に、トップライトを多用。築18年でワイヤーやゴムの劣化でほとんど作動せず。

採光も兼ねて可動式のトップライトで排煙をとったのでしょうが、、、
そもそも可動式のトップライトは高価なので、私はあまり使わないようにしています。
→やっぱり排煙の原則は告示の適用と窓での排煙ですよね!
 (改めて思いました)

○排煙設備が全くない!非常用の進入口がない!

→調べてみると、当時はこの法律なかったんだ!!
 (審査課の方にこのアドレス教えてもらいました 「建築基準法データベース」基準法の条文がいつから制定されたか分かります)


○なんでこれが建ってるの完璧に違法じゃん!!
○よく確認通ってるね!!


→とりあえず指導課に相談しましょう!!(悪いようにはしない、、、って信じたい!)




※1特殊建築物
学校(専修学校及び各種学校を含む。以下同様とする。)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場その他これらに類する用途に供する建築物をいう。
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[ 2009/02/07 08:00 ] 特殊建築物定期報告 | TB(0) | CM(0)

住宅ローン減税・200年住宅 その2 

先日、<住宅ローン減税・200年住宅 その1>で、長期優良住宅(200年住宅)の場合は所得税の最大控除額が600万円まで(一般は500万円まで)、とご紹介しましたが、じゃあ、長期優良住宅(200年住宅)ってなに?

って、ほとんどの人が思ってませんか?

実は、平成21年2月時点で、ローン減税で示されている「長期優良住宅(200年住宅)」はまだその基準も決まってなく、したがってこの減税を受けられる住宅はまだ一軒もありません。
(この2009年2月半ばに、「長期使用構造等とするための措置及び維持保全の方法の基準を定める件」という告示が公布され、6月4日に施行される予定と聞いています。ローン減税で云う200年住宅の認定は、その後になります。)


でも、ハウスメーカーや施工会社の広告で、
「200年住宅に認定されました!」
とか、
「補助金200万円!」
とか、見ましたよ!

という方が大勢いらっしゃるはず。

実はこれ、ローン減税とは別枠で進んでいる(元はおんなじなんだけど)、
「長期優良住宅先導的モデル事業」(昨年までは「超長期住宅先導的モデル事業」という名称)
っていう、政府による、いわば200年住宅のモデル事業。


200年住宅っていうのは、元々は、福田元首相が首相になる前、平成19年(2007年)に自民党政務調査会の住宅土地調査会長としてまとめた「200年住宅ビジョン」が、福田さんの首相就任に伴い、そのまま法案化されたもの。

この「200年住宅ビジョン」の理念の概要がこれ
200住宅-理念
○つくっては壊す消費型の社会から、いいものをつくって、手入れして、長く大切に使うストック型社会への転換。
○そのために、長期間にわたって循環利用できる質の高い住宅(=200年住宅)を目指す。

っていう、理念はいいですね。((=200年住宅)のところ以外は!)

この理念に基づき、12の提言がなされています。
200年住宅-提言
流通、建設、維持管理、金融、社会基盤・まちなみについての提言

この中で、
提言10:税負担の軽減と、
提言11:先導的モデル事業の実施
が、今回のローン減税とモデル事業になってきているのですが、それぞれが別々になっちゃってるんで、多くの方が混乱しているんじゃないでしょうか?
(実は私も、じっくりまとめてみて、ようやく理解できてきました。)
(以下も、皆さんへのお知らせって云うより、「自分のまとめ」的に書いています・・・本当!!)


要は、上の
提言10に基づく、減税については、ローン減税としてほぼ決まっているけれども(国会審議待ち)200年住宅の規格はまだ発表になっていない状況。

提言11の、先導的モデル事業(5年度の予定)の方が、慌ただしく平成20年度の事業として、すでに行われ、第1回が平成20年の7月、第2回目が11月に発表されています。
(認定は独立行政法人 建築研究所が行います。概要はこちらをどうぞ)
先の、「補助金200万円」の広告は、この認定を受けたハウスメーカーや工務店の住宅です。


先導的モデル事業について
これは、「200年住宅」っていうビジョンに基づき、どうすれば200持たせることができるか、民間事業者のアイデアを募り、認定されたものは、1戸あたり建設費(原則)200万円までの補助を受けられるっていうもの。
ハウスメーカーや、フランチャイズグループ、工務店の集まり、設計事務所のグループなどが提案を行い、第1回目は40件(603件中)、第2回目は48件(325件中)が認定を受けたとのことです。

各々、受けた認定に基づく仕様の住宅を、認定された年度内につくれば(着工すれば)、200万円までの補助が受けられるということになります。

だだ、認定を受けた仕様であれば、全ての住宅が補助金を受けられるのではなく、認定を受けた事業者の前年度の住宅建設戸数などから、事業者により戸数枠が割り当てられているようですね。

また、認定を受けても、補助を受けられるのはその年度のみであり、次の年度も補助を受けるにはもう一度認定を受ける必要があります。

(このへんのQ&Aは、こちらのホームページが詳しいですので、興味のある方はどうぞ)

「200年住宅に認定された仕様です」って云っても、前年度の認定で、当該年度には認定されなかったら、仕様はいいけど、補助金は出ません、、、ってことになります。ご注意を。


このモデル事業、21年度は、現在第1回目が公募されており、応募期間は平成21年2月4日~3月16日。

応募して、認定されるのが7月。それからこの認定に沿った仕様の住宅で建てる方を募り、基本設計1ヶ月、実施設計2ヶ月、、、、、かかるとすれば、、、、結構慌ただしいですよね。

第2回目の事業なんかだと、結果発表が11月だとすれば、3月までに着工なんて、、、、すまい手とじっくりプランを練り上げる私たちの設計では考えられない!!
(結局、すまいづくりにじっくり時間をかけて取り組んでいく設計事務所では、なかなか対応できないモデル事業ですね。やっぱり、○○ハウスや、○○の家、っていう、規格型の住宅を考えるハウスメーカーやフランチャイズ展開している工務店のグループなんか向きの事業だなあ。)

次回(って云ってもしばらく後に)、ローン減税の200年住宅について書いてみたいと思います。
(全ては決まってませんが、概要は発表になっています。)
また、200年住宅っていうけど、ほんとに200年もつの?・・・って素朴な疑問ありますよね!!
そんなことも書いてみなくちゃ、、って思ってます。

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[ 2009/02/06 08:14 ] 長期優良住宅 | TB(0) | CM(0)

ブログアクセス 1,000人突破! 

昨年の7月に始めたこのブログですが、半年で延べ1,000人の方のご来場を頂きました!
ありがとうございます!!
(実は、だれも見てくれなきゃ、さみしいよなあ~・・・・・・って思っていました、)

まだまだ至らない、稚拙な表現の多いブログですが、これからも頑張って書いていこうと思っていますので、これからも、たまには覗いてみてください。

よろしくお願いいたします。


昨日、ブロブのプラグインで、「人間が好きになる名言集」なるものを見つけ、取り入れてみました。
アクセス毎に70の名言が紹介されます。
自分でこれを見て、一日一度は暖かい気持ちになれればと思います。

皆様もご一緒にいかがですか?
(他にも、この地球の名言というサイトには「人生が輝きだす名言」「夢を叶えるための名言」「やすらぎの癒し系名言」「仕事が楽しくなる名言」など、いろいろありますよ。)


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ということで、こちらを私のブログの公式出口に指定しました!

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[ 2009/02/03 13:11 ] ブログ | TB(0) | CM(0)

薪ストーブ 

先日、ハウスコという住宅コンペのサイトの住宅相談で、
「高断熱・高気密の住宅に薪ストーブを設置したいのですが、注意点とアドバイスを」
という質問があり、いま進行中のY-HOUSEを例にとり、回答しました。

ついでに、皆さんにもご紹介しておきます。

****************************************************
ちゃんとした薪ストーブであれば、燃焼による排ガスはちゃんと煙突から排気されるので室内の空気を汚すことはほとんどありません。
今では24時間の換気設備がどの家にも義務づけられているので、燃焼に使われ、排気された空気は部屋の給気口から新鮮空気として取り入れられます。
(心配であれば、「外気導入ユニット」という、ストーブに新鮮空気を直接導入できるタイプのストーブもありますが、まあ、必要ないと思います)

高断熱は、暖房の熱を大切に使うための工夫。
高気密は、単にすきま風を防ぐためだけでなく、家全体の換気を計画的に行うために必要です。
(隙間が多ければ、吸気口ではなく、排気の換気扇に近い隙間から外気が入ってきます)

高断熱・高気密により、小さな熱で、家全体を暖める全室暖房が可能になり、結露も起りません。
お住まいの地域の気候に合わせた「高断熱・高気密」の仕様がありますので、ぜひご採用ください。
吹抜けを利用し、薪ストーブ一つで家全体が暖かくなります。

設置にあたっては、煙突のコストが高くつきますので、安く済ませようとすれば、煙突が短くて済む(屋根の低い)外壁を背にして付けるのが一番ですね。
ただ、今工事中の家では、それは分かっていても、生活の中心で、2階への暖房効率の一番いい、部屋の中心に付けました。

家の中は2重管ではなく、シングル管にした方が部屋を暖めるのには効果的です。
当然シングル管では熱くなるので、煙突に近い部分の仕上は不燃材とするか、煙突に熱反射板を取付ける必要があります。
この辺りは、信頼できるストーブ工事会社を選んで、適切なアドバイスをもらった方がいいですね。
(機種によって、本体や煙突を廻りの壁から離す距離も違います)

あと、現行法規では、薪ストーブを付けた部屋は、「火気使用室」とみなされ、部屋の仕上を燃えにくいものにする必要があります。
(国土交通省で今、改正を検討している様ですが、、、、いつになるかはまだ分かりません。)
対策については設計者とお打ち合わせください。

最近はカッコイイ、ペレットストーブも出てきていますが、やはり薪を燃やす風情に勝るものはありません。

すてきなお住まいをお建てください。

****************************************************

薪ストーブ!、いいですね!!
ただ、薪の確保に結構苦労しますので、その辺は覚悟の上で!

Y-HOUSEの煙突
この距離では、煙突は屋根の最上部より60cm高くしないと安定して排気されません。
当然高くつきました!
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[ 2009/02/02 14:52 ] 薪ストーブ | TB(0) | CM(0)
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ofctani

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