6月4日から施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」法律施行直前の講習会でようやくその、求められる仕様、手続きもはっきりとしました。
長期優良住宅(200年住宅)とする為に建設費が2割アップと試算され、そのアップ分の埋め合わせに不動産取得税、登録免許税、固定資産税の減税、そして住宅ローンの減税と住宅ローンの利用しない場合の減税措置が図られています。
不動産取得税、登録免許税、固定資産税の減税これはシュミレーションが難しいので国土交通省の資料を参照

一般的な住宅?らしいですが、
一般的な住宅に比べ、長期優良住宅では5万円の減税との事。
(この表は、促進税制そのものが無い場合に比べて・・・・・って意味合いが強いですね。5万円の差じゃあ、、、、、、)住宅ローンの減税こちらはたくさん借りれば借りる程減税額が大きいです(あたりまえですが)
「ローンシミュレーター」なる、Web用の返済額計算ソフトを見つけたので試しに使ってみました。

(
こちらに置いていますので、皆さんの条件でお試しください。)
このソフトを使って、
1.借入金額:
1,500万円、ボーナス返済:無し、利率:
4.5%、返済期間:
15年2.借入金額:
3,000万円、ボーナス返済:
1,000万円、利率:
4.5%、返済期間:
30年で、ものは試しでシミュレート。
まず、
1,500万、ボーナス返済:無し、利率:4.5%、返済期間:15年
年間の返済額は約137万円同様に、
3,000万円、ボーナス返済:1,000万円、利率:4.5%、返済期間:30年
こちらは
年間の返済額は約182万円これを元に、ローン控除のきく5年間の年末ローン残高を計算し住宅ローンの控除額を試算すると。
(時期的な物は考慮していません。控除は今のところ平成24年までしか決まっていないので、スタートが遅いと控除額は少なくなります。)先の条件の
1,500万のローンの場合
一般住宅に比べ約7万円の控除アップ。先の条件の
3,000万のローンの場合
こちらは残高が多い分、
一般住宅に比べ約15万円控除が増えます。不動産取得税、登録免許税、固定資産税で5万円の減税ですので、減税総額は一般住宅に比べて1,500万ローンの場合 : 5万円+ 7万円=12万円
3,000万ローンの場合 : 5万円+15万円=20万円といったところでしょうか。
長期優良住宅とするコストアップ分はでないような・・・・・?もっとも、
長期優良住宅とする為の一番のコストアップ要因は省エネルギー対策であり、住宅性能評価における「
省エネルギー対策等級4」が求められていますが、これは
私の事務所では標準としている次世代省エネルギー基準そのもの。
という事は、長期優良住宅といっても、私どもの設計の住宅では、ほとんどコストアップ無しで認定されそうです。
じゃあ、無条件で得するね!・・・・・・・そうは簡単にはいかないのが世の常です(・_・、)
というのも、前回、「
住宅ローン減税・200年住宅 その5」でご紹介した通り、
住宅性能評価機関の技術審査と行政庁に認定申請に約4.6万円の手数料がかかります。
プラス、住宅性能評価機関(あるいは所管の行政庁)への申請は
性能表示申請に準ずるような申請なので、こちら設計者もタダではできないです <(_ _)> ・・・まあ
6万円ぐらいかな?
申請費用6万円+手数料4.6万円で、計10.6万円!(結局、ローンが少ない場合は、申請にかかる費用が控除できるだけ・・・・・・みたいですね(;>_<;)
結局、「減税」という観点から考えれば、高額な住宅を建て、ローンも高額なローンを組めば結構な減税が受けられる・・・ってことだと思います。
「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」長期優良住宅法案の標語ですが、こちらをどうとらえるか、どれだけ理解を得られるか。
それによって200年住宅の意義が決まってくるのだと思います。
これについてはまた後日。
追記
税の話はなかなか難しい・・・・・・
ローン減税などと同時に決定された「
長期優良住宅の所得税額の特別控除」の創設
これはローンを組まない場合の減税措置とばかり考えていましたが
ローンを組まない場合でも使える様です。
ただし、上に書いたローン減税との選択制。
40坪(=132m2)の木造住宅で132m2x33,000円x10%≒43万円の控除になります。
こっちの方が断然お得!ですね。
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