Y-HOUSEで使う掃き出しの木製引込みサッシの図面が届いたのでご紹介。
(
Y-HOUSEは先日無事工事契約を済ませ、9月から既存のお住まいの解体工事にかかる予定です。)
当初は
加茂サッシを使う予定でしたがもう少し予算を下げたく、他の木製サッシメーカー各社に見積を依頼して見つけたのが徳島のメーカー「
フジタ」でした。
今では多くの国内メーカーが高気密な木製のサッシを製造していますが、大型のサッシにはほとんどヘーベシーベというドイツのG.U(
グレッジ・ウニタス)社の金物を使っています。
大型のハンドルを廻すことでサッシを持ち上げて開閉をスムーズにし、ハンドルを戻すとサッシが下がって気密性を確保できる優れた金物です。
が、今回は4枚のサッシを2枚ずつ左右に引込む、いわゆる引き込み戸。
(もう一カ所、2枚を片側に引込むところもあります)
ヘーベシーベではハンドル分だけ引き残りができてしまいます。
加茂サッシ以外でこういった完全に引込むことのできる木製サッシを作っているのは問い合わせをした9社のうち2社だけでした。
その内の1社、
フジタを今回採用することにしました。(ちなみにフジタでも当然ヘーベシーベも可能です)

召し合わせの部分に気密材取付け用の部材を設け、きっちりと気密を確保できる仕様になっています。
和室の引込みガラス戸でモヘアやピンチブロックを取付けたガラス戸を見ますが、普通の建具屋さんでここまでの工夫はできませんね。
また、通常の戸車ではペアガラスの重みに耐えきれず、すぐに戸車がへたってしまうでしょう。
今回使う戸車はヘーベシベト同じG.U社の金物で一つの戸車に二つの車輪が付いているとか。
材質もヘーベシーベと同じということで耐久性もお墨付きのようです。
Y-HOUSEには今まで私の設計で使うことのなかった物を色々使っています。
薪ストーブ、内装のシラス左官材、緩勾配の瓦屋根(実は瓦も初めてです)、大谷石、
グリーンハイキ(前面の壁で排気できるレンジフード)等。
工事の進行に合わせご紹介したいと思いますが、それでもこの引込み戸が今回の
Y-HOUSEの一番の目玉でしょうね。
たのしみです。
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