模型:江川三郎八の近代建築
東岡山工、水島工の生徒と卒業生作製--贈呈式
◇真庭市教委に贈る
◇国文化財倉敷館など6点、旧遷喬尋常小で展示予定先日アップした
蒜山中和柔道クラブの寒稽古納会試合の放送を録画しようとしている時に、同じMIT(
真庭いきいきテレビ)の週間放送で、東岡山工業高校と水島工業高校の生徒や卒業生たちが製作した、江川三郎八の建築作品の模型を真庭市に寄付したとの放送を見つけました。
(見てなかった!!)だれだろう??・・って聞いてると、なんと
旧遷喬尋常小学校の設計者!! ( 知らなかったあ~(・・,)\(- -;) 地元だろ 知っとけよ!! )また、
以前に、旧遷喬小学校に展示されている模型をご紹介したことがありますが、その模型を作ったのも、この高校生たちが作ったものだそうです。
すげー (・・,)その時からの縁で、今回、江川三郎八の生誕150周年に合わせ、その他の模型6点が寄付されたとのこと。
卒業生たちもあわせて、何年もかけて造り上げた模型はすごいですね。展示されたらぜひ見に行きたいです。
<(_ _)> 罪滅ぼしにすこし調べてみました
江川三郎八は、元々福島県の営繕係でしたが、上司の推薦で1902年に来県。旧久世町(現:真庭市)の遷喬尋常小学校など、後に国の文化財などに指定される県の重要な建築を数多く手掛けました。
代表作としては
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旧遷喬尋常小学校(現:資料館)
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旧旭東幼稚園園舎(通称:八角園舎)
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旧倉敷町役場 (現:倉敷館)
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旧倉敷幼稚園園舎(現:倉敷市歴史民俗資料館)
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高梁市立吹屋小学校(現役に使われている日本最古の小学校校舎)
100棟以上の設計に携わったとのことですが、全容の記録が無いようで、倉敷市の建物もホームページの紹介では「設計者不詳」といった記述も見られます。
以前に掲載した旧遷喬小学校の写真を引っ張り出してきました
(いつの間にか膨大な量になってますね (・・,) )筋交いの入ったしっくい壁やアーチ状の玄関など特徴が「江川式」らしいです。
これが以前に寄付されていた模型
瓦も1枚1枚表現されていおり、かなり精巧です。
2階の講堂 格天井の組み物が見事
思いついて、岡山県内の江川三郎八設計の現存建物を地図に落としてみました。
気候が良くなったらぜひ、見学ツアーに行ってみたいですね (⌒_⌒)
より大きな地図で 江川三郎八の建築作品 を表示江川三郎八について何か書籍でもないかと探してみましたが、、、、見つけたのは唯一これだけ
建築関係の書籍ではなく、なんと美術書!
日本の美術 538号(2011年3月号)-ぎょうせい
近世の学校建築
<本の紹介>
近世学校建築の文化遺産的価値を確かめつつ、現在も生きるその姿を記録した一冊です。
【掲載図版約180点、特別寄稿「学校建築における近世―近代 築技術者江川三郎八の活動から」(清水重敦氏著)を収録】
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